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にちにち

ミニマリストから方向転換した話

人生どん底期から始まったミニマリスト生活を最近やめました。

 

ミニマリストをやっていて分かったことは、物欲はなくならないということ。
なんなら強くなる一方です。

物を手放していけば「欲」に対するエネルギーは凪いでいくと思っていましたが、まさかの逆方向。自分は強欲なんじゃないかとすら思うぐらい高まっています。

 

断捨離から移行してミニマリストになったので結構長くやっていました。
その頃はしんどい時期で何もかもが嫌になってしまって、あらゆることが煩わしかったことを覚えています。
精算したい気持ちが盛り上がった時に目に入ってきたのがミニマリストの生活でした。これだ!と飛びついて突入。物から音楽まで所有しているものを結構手放しました。とにかく身軽になりたかった。

 

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ここ数年はミニマリストから個人的な美しさ基準においての質重視に変化。自分が気にいるもの以外は手元に置きたくないという意志のもと行動しているかんじです。
ある意味で頑固だし融通がきかない。面倒くさいと見られちゃいますが、心の健康には大事なことだと思うのです。


欲を我慢することって難しい。お縄になっちゃうものは別として、欲望は真っ当な熱意だし、生きる意欲なんだって見直しています。
目に入るもの全てが自分の好きと譲れないもので整えられている生活。それは至福に満たされることこの上ないでしょう。感覚的にこちらの方が自分にしっくりきています。

 

思い返せばわたしの場合、ミニマリストだった時は立っている視点が「極力減らす」基準だったので、そもそもの意識が萎む方向でした。選抜された大事な物たちが残ってはいたけれどそこに発展性はなかった。無駄ではなかったけれどちょっと違ったかなと改めて思っています。