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にちにち

蚊との仁義なき戦い

夏の暑さがやわらぎ秋めいてきた。

熱中症は回避できたが蒸発するのではと思うぐらい今年の暑さは別格だった。ダイエット中なので気持ちは動かなきゃと思っていても、体は断固拒否であった。

テレビでも言っていたが涼しくなってくると動きが活発になるのが蚊だ。蚊も同じ気持ちなのか夏の盛りの時は静かなものだったのに案の定最近頻繁に現れるようになった。

そして今日もいたのである。ひとから聞いた話によると、蚊は人の体について侵入してくるらしい。なんともいやらしい。わたしは蚊が心底嫌いなので見つけ次第速攻で退治することに決めている。アースノーマットのスイッチを入れ、電撃殺虫ラケットを用意して構える。このラケットを使う時は、完全に退治する気構えでいる。どうもそれが伝わるのか蚊も殺気を感じて姿を消すのが毎回のこと。今回もそうだった。

わたしの「必ずヤってやる」VS蚊の「絶対に生き延びる」という攻防戦がわずかばかりの時間続いた。相手は体が重そうに鈍臭く飛んでいてすぐ捕まえられそうであるのに、わたしはといえば気ばかり焦ってラケットは空振る。結果は完全にわたしの完敗だった。焦るあまり見失ってしまった。

「駆除にかける時間」は「わたしが蚊にただ翻弄される時間」と化しただけだった。もはやアイツがどこにいるかさっぱり分からない。いかつい名前の電撃殺虫ラケットはその力を存分に発揮できぬまま今日の仕事を終えた。後は大人しくアースノーマットに任せることにした。わたしと蚊が知らぬ間にことは済んでいるだろう。

それにしても「蚊」という漢字を見るだけで嫌な気分になってくるな…